腕時計喫茶

「微妙」な時計を愛してる

「ムーンスウォッチ騒動」はその後どうなったのか??

 データを主体とせず、感覚本意で書くことが多い「腕時計喫茶」ですから、たまたま読んで下さる方が多い月あったとしても、まぁ…その規模はたかが知れています。単なる腕時計好きのオッサンが書き散らすエッセーですからね。お役にも立ててないでしょうし…是非もなしです。

 ところが、どういうワケだか7月のPVはダントツで「過去最高」でした。牽引したのは「ムーンンスウォッチ関連」の記事。うんうん、話題になりましたしねぇ。

 

 何せ、アレですから。

そりゃアンタ、順序が逆やろ!?って話ですが(笑)

 ムーンスウォッチが買えなくて、代わりに「ムーンウォッチ(310.30.42.50.01.001)買っちゃったワタクシですから(;´∀`)

 

 そんなこんなで私自身「ムーンスウォッチ」に関しては一時の狂乱も冷め、そのうち「欲しいカラーが普通に買えるようになったら買おう」ってな心境に落ち着いて今に至ります。一本は是非とも手に入れたい…そこんところは変わっていませんけど。

 そもそも最初からスウォッチさんも「限定品じゃないっすから!!」と言ってくれてるワケですし、そないに焦って探す必要もないですしね。

 

 欲しくないモデルで手を打つなんてことはしたくないですし、ここは待ちの一手で良いと考えています。転売屋じゃないんだから(;´∀`)

 とはいえ、だったら何時「購入の機が熟すのか??」は知っておく必要があります。で、アチコチ検索して「売ってる情報」を掴みにいきました。

 

 売ってたら??

 定価でモノホンなら、即買いでしょう!!(*´∇`*)

 

 で、色々検索して解ったのは、ムーンスウォッチ入荷情報の胡散臭さ(笑)

 何の情報も与えてくれず、全然違う商品やサービスに誘導するサイトの多いこと多いこと…(;´Д`)

 皆さまもお気をつけ下さいね~

 

 それでも、キチンとした状況を伝えて下さる有り難いサイトも存在します。そこいらから得た情報から分析しますと…滅多に売ってないけど、売ってないこともない、そんな「ゲリラライブ販売」みたいな感じだそうです。相変わらずショップに赴いて運が良ければ…ってことですね。

 確実に「買える状態」を確認する方法の最たるものは、公式サイトのこちらのページからお目当てのモデルの詳細に飛び「ショッピングバックのアイコン」状態を見ることでしょう。

 アイコンが「アクティブ」になっていれば、躊躇せずカートに叩き込みましょう。私も華麗なスラムダンクをカマすつもりさ( ー`дー´)

 

 いずれはスウォッチの他のモデルのように「ムーンスウォッチ」もアマゾン辺りで買えるようになるとは思いますが、プライオリティーで言えば、ショップでの対面販売の次は公式サイトでのオンライン販売だと思いますので、張り込むなら公式サイトってことになると思います。

 

 ですが…そもそも何でこんなに欲しいんでしょ(笑)

 まぁ単純に格好良いんですけどね。多分、スウォッチの全歴史を遡ってもベストに近い名作ではないでしょうか??

 そしてこのカラバリの豊かさですよ。確かにいつものスウォッチ風で奇抜なヤツもありますが、総じて「コレなら使える」と多くの腕時計好きに膝を打たせる無難なコーディネートに収まっているのも魅力です。

カラーバリエーションは全11種類
出典:https://www.swatch.com/ja

 とはいえそれもこれも、元ネタのムーンウォッチが「格好良いから」ということに尽きるんですが(笑)

 

 それでも、いつものスウォッチのクオーツクロノグラフのダイアルのバランスのまま、ムーンウォッチの「粋」を表現したセンスは素晴らしいとしか言いようがありません。その辺りは、名画をモチーフにしたりでお得意のスウォッチさん。茶化すことにかけては一家言持ってる感じです。

 

 茶化すなんて言ってしまうと、何やら悪いことのように聞こえますが、スウォッチさんの歴史はそれこそ茶化しによる「ドレスダウン」の百花繚乱ですからね。それは時計そのものの見た目や立ち位置だけではなく、着用者にすら価値観のパラダイムシフトを求めてきたのです。もちろん、反発はありましたよ??一番抵抗したのはスイスの腕時計産業中心部だったでしょう。

 ですが、スウォッチさんが存在したからこそ、スイスの腕時計産業が現在の栄華を誇れているのでしょうし、その点で言えば、スウォッチさんは安価な時計を作ると同時に「腕時計の次代を作った」とも言えます。

 

 未だ入手困難で大人気の「ムーンスウォッチ」ですが、それにしたってスウォッチさんの、ある意味「使い捨て思想」の範疇でしょうから、人によっては「3万3550円」というお値段がネックになっているかもしれません。

 巷に流布する「スウォッチは壊れやすい」というご意見。私の経験から言えば…そうです。確かに壊れます(;´Д`)

 

 ですが、思い切り水没でもさせない限りは、あっという間にお釈迦になる心配は無いでしょう。適切なタイミングで電池交換をすれば、クオーツが最も「ダメになる」症例である電池の液漏れも起きないはずです。何やかんやで20年くらいは動いてくれるかもしれません。

 

 これはスウォッチの特性というか…良いところなのですが、スウォッチファンの多くは「集めることに意味がある」と考えているようです。私も短い期間でしたがそんな感じでしたし、知り合いにプレゼントしたりするのにも最適なグッズでした。

 

 つまりスウォッチには、安いなりに「トロフィー」としての役割があるのです。動かなくなったって、キレイなケースに収めて飾れば良いんですよ。トロフィーなんだから、記念品なんだから(*´∀`)

 

 ところで、ちょこちょこ見かける記述があるんですが…「あのムーンウォッチがこんなにお安く手に入ります」ってヤツ(;´Д`)

 

 恐らくはこういう煽り方が一番問題なのです。まさか本気で「ムーンウォッチの廉価版」と考えて購入する人はいないでしょうが、そう思われて一番困るのはスウォッチさんであり、オメガさんだと思うのです。

 

 この企画の意図は明確な棲み分けが完成している「スウォッチ」「オメガ」だからこそ可能になった一種の「お遊び」なのです。例えばこれが「オメガ」「ブランパン」のコラボでオメガさんが「フィフティ・ファゾムスのオメガ版」を作ったとしたら…それは洒落では済まない事態となります。

 

 もちろん、スウォッチさんにしたところで、オメガさんとのコラボを長々と引っ張るつもりはないでしょう。シーマスやデ・ヴィルのスウォッチ版を次々に投入するとは思えませんし、そんなことはどちらのブランドイメージにも何らメリットはありません。それぞれが積み上げてきた「格」を貶めるだけでしょうし。

 

 スウォッチさんがオメガさんのムーンウォッチをオマージュすることで、湧き上がったものの正体を解りやすく説明すると…アレですよ。ほら。「掟破りの逆サソリ」ってヤツですよ。

 プロレスラーが試合で相手選手の得意技を繰り出す瞬間のことを、俗に「掟破り」と呼びますが、確かにね、瞬間的にボルテージは上がります。「アイツ!!やりよった!!」ってな感じです。

 

 ですが、それに味をしめて相手の技の「劣化コピー」を連発したら…そんな展開、お客さんはソッポ向きますわな。要するに、ムーンウォッチはオメガ選手(ケニーじゃないですよ)の必殺技であって、スウォッチ選手が使うにしても「極々たまに」でないと顰蹙を買うのです。そんな基本、両者ともに解っているでしょうし、少なくとも「ムーンスウォッチ」「廉価版ムーンウォッチ」でないことは明白です。「ムーンスウォッチ」で儲けたい方もいらっしゃるようですが、紛らわしい表現で素人さんを煙に巻くのは止めて欲しいなぁ~と思います。

 

 私も買えるようになったら絶対に買いたい「ムーンスウォッチ」ですが、個人的な望みを言えば、スウォッチさんが起こす次のブームは、誰の名前も借りない「完全オリジナル」からであって欲しいです。

 

 とはいえ…「スウォッチ版フィフティ・ファゾムス」「スウォッチ版アエロナバル」とか出されちゃったら…簡単に乗っちゃうんでしょうけどねぇ。私も(;´∀`)

 

BIOCERAMIC MOONSWATCH

ムーブメント   クオーツ(クロノグラフ)

防水性      30メートル

ストラップ素材  VELCRO

ケースの素材   Bioceramic

夜光       あり

直径       42ミリ

厚さ       13.25ミリ

文字盤色     全11色

 

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