腕時計喫茶

「微妙」な時計を愛してる

腕時計の「大奥」にて候

好きな「モノ」に性別を付けるとすると、それは「異性」になるのでしょうか?先日、親しい友人からかような話を聞いたばかりなのですが、そんな風にも思えたり思えなかったり。

ことはいつもの通り私の「腕時計持ちすぎ(買いすぎ)に端を発します。それに関しては何も言い訳ができません。自覚もありますし、何とかしたい絶大な気持ちも。

 

 

(・д・)友人A「そんなにたくさん時計持っててなぁ、一本一本への思い入れってどうなってるん?」

 

( ´Д`)私「も…もちろんあるで?すっごい丁寧に手入れして大事に扱ってるし」

 

(・д・)友人A「でも、ぶっちゃけあんまり使ってへんやろ?」

 

( ´Д`)私「まんべんなく使ったら、一本あたり…年に5~6回は使うで」

 

(・д・)友人A「少ないんじゃ!」

 

( ´Д`)私「おおぅ(汗)」

 

(・д・)友人A「キレイに磨かれてカッコいいケースに収納されて、今日か明日かと使ってもらえる日を待ってる女たち(腕時計)の…切ない気持ちを考えてみぃや!?」

 

( ´Д`)私「いや、なんでそんなに感情移入を?…ってかなんで『女性化』?」

 

(・д・)友人A「腕時計の大奥かい!」

 

 

まぁ随分しょぼい大奥もあったものですが、そう言われてみると確かに時計たちが夜な夜なすすり泣く声が聞こえる気もします(怖)

しかし、なるほど…「大奥」とは言い得て妙。ならば実質、大奥の支配者で正室の「御台所さま」にあたる時計はどれかと考えてみました。

私の「大奥」に関する勝手なイメージでは、正室の「御台所さま」はとても静かで理知的なお方です。表向きの最高権力者であるとはいえ、数多の側室が権力を強める中で、それらの陰口に翻弄されながらも健気に生きる存在…ならば、正室にふさわしい時計は「楚々としたお姿」「どこまでも上品」「そこはかとなく知性的」といった特徴がなくてはなりません。

 

■ となると「ダイバーズ」は絶対に違います。

■ ROLEXやTUDORの俗な感じも違うと思います。

■ 重たい時計ではないでしょう。

■ 四角い時計も違うでしょう。

■ 頻繁に使う時計も違う気がします。

 

ということで、私が自分のコレクションから選んだ「御台所な一本」は、艶やかな打掛(NATOベルト)がお似合いのコレ(*´∀`*)

ユンハンス マックス・ビル クロノスコープ(027/4600.00M)

独逸の黒い森からやってきた色白の姫君。華奢な腕を振り回して時刻を健気に教えてくれます。誠に(プラ風防が)傷つきやすい神経質なお方なので近習のものたちも些か難儀しているご様子。夏のジメジメした季節は(非防水なので)特にお嫌いのようです。

以前は嫋やかで明るいお姿で殿のご寵愛を独り占めにされておりましたが、魅力的な側室が増えるにつれてそのお身体の弱さが仇となってか、近頃では殿からのお誘いも途切れがち…(水没の心配が少ない)冬こそは!」の思いも強いと思われます。

 

ごめん。正室。側室増やしすぎました(汗)

「永の暇を頂戴致します」とか言わないで、元気に動いてね(;´Д`)