腕時計喫茶

「微妙」な時計を愛してる

【か行】腕時計用語解説(じわり更新中)

[か行]

「懐中時計」

ポケットに忍ばせて携行する小型の時計。ポケットウォッチとも。腕時計の隆盛により愛好者が減少したが、現在でも一部メーカーでは生産が続き、熱心なマニアも存在する。

 

「回転ベゼル」

距離、経過時間の計測に使う数値などが書かれたベゼル。世界の主要な都市名などが書かれているものもある。誤動作防止に逆回転できないタイプと、自由に回せるタイプがある。ダイバーズウォッチの特徴的なデザインを作るパーツでもある。

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非常にリーズナブルな「HYAKUICHI 101」のダイバーズ(どこかで見たようなデザインだが・・・)逆回転防止ベゼルを装備している。

 

「カレンダー」

時計のダイアルから覗く暦。月、週、日の経過を表示する。日付のみの表示がされるものを「デイト」、日付と曜日が表示されるものを「デイデイト」、月、週、日を表示する「トリプルカレンダー」、調整がほぼ不要な永久カレンダーなどがある。

 

「ガンギ車」

輪列の最後の歯車のこと。脱進機からテンプに一定の動力を与えながら調速の振動が乱れないようにする機能がある。

 

「機械式時計」

香箱で巻かれたゼンマイを動力とする時計。ゼンマイが徐々に解ける力で作動する。使用者自らが巻かないと止まってしまう「手巻き式」と、腕の振りなどの動作でローターを回転させゼンマイを巻き上げる「自動巻き式」がある。

 

「ギャランティ(保証書)」

保証書のこと。メーカーに修理を依頼する際は、例え保証期間を過ぎていても必要になることが多い。無くしちゃダメなもの。

 

「キャリバー」

各メーカーが作ったムーブメントを管理する形式型番。リファレンスナンバーとして記される。「Cal.◯◯◯◯◯◯」などと表記される。

 

「ギョーシェ」

ダイアルに刻まれた装飾技法。18世紀にアブラアンールイ・ブレゲが考案した。高級時計のダイアルの多くがこの技法により、光の反射が少なく美しくも視認性の高いものとなっている。

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縱橫に細かなギョーシェが施されたロレックス「オイスターデイト プレシジョン」ダイアル面の光の乱反射を抑えるとともに、上品な印象を与える。

 

「クオーツ」

水晶振動子の規則正しい振動を時計の調速に使用した電子式ムーブメントのこと。1969年に日本のセイコーが世界初の商品化に成功している。

 

「GMT」

グリニッジ標準時のこと。グリニッジ子午線を基準にした標準時を指す。GMT用の機能を搭載したモデルには「GMT」を冠するモデル名を持つものが多く存在する。

 

「クロノグラフ」

時刻の表示以外にも速度や距離、脈拍などを計れるメーターがダイアルに配置されている時計のこと。専用のボタンを使って、動作と停止をコントロールするものが多い。

 

「クロノメーター」

温度変化など外界の影響を受けずに高精度を極めた時計のこと。天文観測や船舶などで使用される。船舶用を「マリンクロノメーター」と呼ぶ。腕時計用のクロノメーターは1951年にスイス時計製造協会が定めた規格に始まり、現在では「C.O.S.C(スイス公式クロノメーター検査協会)」の検査に合格した高精度なムーブメントを搭載した腕時計が「クロノメーター」と呼ばれる。

ちなみに検査は15昼夜の行われ、平均日差をマイナス4秒~プラス6秒以内に収めなければ不合格となる。ゆえに「クロノメーター」合格は誇らかに讃えられ、高級機の条件の一つにもなっている。