腕時計喫茶

「微妙」な時計を愛してる

最新のカシオークに思う。レディスの「GMA-S2100」を男が着けたら… どうよ!?

 2019年8月に発売されたジーショックの「カシオーク」こと「2100 シリーズ」。小洒落たフォルムとスマートな使い心地で人気爆発。当時は売り切れが続出でしたよねぇ。

 そうそう、嫌なこと思い出した!! これも「転売ヤー」に荒らされまくってましたっけ。そして、一番熱く(欲しく)なったタイミングを逃した私… (;´Д`)

 

その時計の名は… 「カシオーク」

 ところで、「カシオーク」という気になる愛称ですが、これは海外の時計フォーラムなどで、自然発生的に付けられたものだそうです。由来はもちろん、この時計の「八角形ベゼル」が、ロイヤル オークやノーチラスなどに見る、余りにも象徴的な意匠だったからに他なりません。う~ん… ナイス ネーミング!!

 実際のところ、揶揄も半分はあったでしょう。私も当初は「カシオがやりよったで!!」と思いましたもん。しかし結果から言うと、カシオという時計メーカーの独自性が、表面的で些細な相似を問題にしませんでした。どんな顔をしていても、それは間違いなく「G-SHOCK(ジーショック)そのものだからです。

 ある意味で赦された「2100 シリーズ」のその後の躍進は、皆さまも御存知の通り。新参者のG-SHOCKでありながら、その存在感で瞬く間に主役に躍り出ました。

 「GA-2100」がこれまでの「G-SHOCK」と異なるのは、タフな機能はそのままに、「ドレッシー」「エレガント」な雰囲気を感じさせるところでしょうか。実際、スーツスタイルに合わせても映えそうですし、ビジネスの現場に持ち込んでも何ら違和感を感じさせない、初めての「G-SHOCK」なのかもしれません。

 この先も様々に趣向を凝らした展開で、腕時計好きや、ストリート カルチャーに敏感なお洒落さんのお財布を軽くし続けてくれることでしょう。悩ましいなぁ (;´Д`)

 

 初期モデルの発売から数年しか経っていないわけですが、すでに多くのバリエーションが生まれた「2100 シリーズ」。流石は「世界のカシオ」。機を見るに敏な社風と商品開発力は健在です。よくもこれだけ、面白そうなプロダクトを次々と生み出せるものだと思います。そのエネルギー、見習いたいものですなぁ (*´∀`*)

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透け感がタマラン!! G-SHOCK 40th Clear Remix

出典:https://www.casio.com/jp/

 最近作だと印象的だったのは、ツルッと水まんじゅうの如く喉ごし良さげな、クリアパーツ仕様の「G-SHOCK」たち… 「G-SHOCK 40th Clear Remix」でしょう。暑すぎる今年の夏にピッタリだったと思いますし、購入した方も多かったんじゃないでしょうか?? 私ですか?? 誉めて下さいませ。堪えきりました(笑)

G-SHOCK 40th Clear Remix「GA-2140RX-7AJR」

出典:https://www.casio.com/jp/

 コチラが男性用サイズのジーショック「GA-2140RX-7AJR」です。高さ48.5 ミリ、幅45.4 ミリ、厚さ11.8 ミリという迫力のボディー… のはずなんですが、装着した写真をあちこちで拝見する分には、そんなにデカいとは感じないんですよねぇ~ (;´∀`)

 実際、重量はたったの56 グラムですから、物理的な外観が意味を持たないくらいに軽い時計なのですが、このモデルの場合「クリアパーツ」であることが、視覚的な収斂を感じさせるのだと思います。20 気圧防水で、メーカー希望小売価格は 21,450円(税込)です。2023年7月発売

 

G-SHOCK 40th Clear Remix「GMA-S2140RX-7AJR」

出典:https://www.casio.com/jp/

 そしてこちらがジーショック「GA-2140RX-7AJR」のレディース モデル、「GMA-S2140RX-7AJR」です。確かに、レディス用とはなってはいますが、考えてみればこのモデルにしても、高さ 46.2ミリ、幅42.9ミリ、厚さ11.2ミリもあるわけなんですよねぇ。十分にデカい。

 この辺の「メンズ」「レディス」の棲み分けについては、ワタクシちょいと異論がありまして、後でまとめてご説明したいと思います。

出典:https://www.casio.com/jp/

 女性がね、こんな風に少し大きめを着けると、めっちゃ可愛いじゃないですか?? 近年、特に「ストリート カルチャー」に傾倒してきた「G-SHOCK」さんですから、こういうルーズ フィットが本来企図した「正しい着け方」なのかもしれない… 解ってはいるんですがねぇ。

 ちなみにこのモデルも20気圧防水。メーカー希望小売価格は 21,450円(税込)です。 2023年7月発売

 

 「G-SHOCK」にとって7月は甘くて冷たい「水まんじゅうの季節」だったわけですが、続く8月の展開も見逃せません。

 続いては「8月の新作・カシオーク」をご覧に入れましょう。心を強く持たないと、絶対に欲しくなりますからね~ (*‘ω‘ *)

 

G-SHOCK GA-2100SB-1AJF(2023年8月発売)

出典:https://www.casio.com/jp/

 「GA-2100SB-1AJF」「カシオーク」のフルサイズモデルです。シルバーのサンレイ ダイヤルに反転液晶か… ズルいぞ!!(笑)

 しかし上手いですよねぇ。八角形ベゼル搭載で「G-SHOCK」の中では異彩を放つ「2100」ですが、インデックスなど細かい要素の多くは、長年見慣れた「G-SHOCK」のデザインコードそのもの。新しさと懐かしさが同居する、レトロフューチャーといった感じです。

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 ケース幅が45.4ミリもあるフルサイズモデルですから、かなり迫力のあるリストバランスになりそうですが… 「GA2100」って、厚さがたったの11.8ミリしかないんですよ。しかも「G-SHOCK」としての衝撃吸収性能はそのままに。

 腕時計の厚みは、装着時の「快適」を左右するファクターです。平面としては大型にあたる「GA-2100SB-1AJF」ですが、「11.8ミリ」という薄さで、着け心地の面でも優れているのではないかと想像できます。やばいなぁ~ どんどん欲しくなってきました (;´∀`)

G-SHOCK GA-2100GB-1AJF(2023年8月発売)

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 で、こちらがゴールド ダイヤルの「GA-2100GB-1AJF」。お気付きですか?? こちらのケースは「光沢仕上げ」なんです。金色のダイヤルにツヤツヤのブラック。良いですねぇ~ 色っぽいですよねぇ~ (*´ω`*)

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 「ツヤ消し」「ツヤあり」か… ケースの仕上げ違いだけで、印象がかなり変わります。用途すら微妙に違ってくるかもしれません。なるほど、どっちにするか… これはめちゃめちゃ悩みますねぇ~ (*´∀`*)

【GA-2100GB・SB共通】発売年月:2023年8月 価格:メーカー希望小売価格 ¥18,150(税込) ケースサイズ:(縦×横×厚さ)48.5 × 45.4 × 11.8 mm 質量:51 g ケース・ベゼル材質:カーボン/樹脂 バンド:樹脂バンド 構造:耐衝撃構造(ショックレジスト)カーボンコアガード構造 防水性:20気圧防水 電池寿命:約3年 機能:ワールドタイム、ストップウオッチ、タイマー、アラーム、ライト、カレンダー など

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【レディース】G-SHOCK GMA-S2100MD-1AJF(2023年8月発売)

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 カシオさんの公式では「レディース モデル」である「GMA-S2100」ですが… どうです?? ローズゴールドの文字盤、めっちゃ可愛いですよね?? ぶっちゃけ、男子でも「キュン」って来ますよね??

 この「GMA-S2100MD-1AJF」の場合、黒系のケース・ストラップですから、女性はもちろん、男性が身に着けて「ちょっとだけラグジュアリー」な感じを、堪能することもできるはずです (*´∀`*)

【レディース】G-SHOCK GMA-S2100MD-4AJF(2023年8月発売)

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 で、こちらはダルトーン ピンクのケース・ストラップがシックな「GMA-S2100MD-4AJF」。肌との愛称が抜群のカラーリングです。

 これから涼しくなるにつれて、ダークカラーの服を着ることが増えると思いますが、その時こそ真価を発揮する「温かみのあるモデル」だと思います。黒、そして茶色の服とのコンビネーションは、間違いのない組み合わせになるでしょう (*´∀`*)

 

【レディース】G-SHOCK GMA-S2100MD-7AJF(2023年8月発売)

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 白いケースの「GMA-S2100MD-7AJF」です。ここまで見てきて気が付きました。この「GMA-S2100」の3モデルって、8月発売でありながら、むしろ「秋冬を中心に使える」ラインナップなのです。

 この「白いカシオーク」にしても、温かみを感じるダイヤルカラーが目立つわけで、所謂「涼しい白」ではないんです。セーターやコートを羽織る季節にこそ似合う「冬の白」。女性が着けたら可愛いだろうなぁ… でも、オッサンが着けても可愛いと思うのです。う~ん… ダメ?? (;´Д`)

【GMA-S2100MD】発売年月:2023年8月 価格:メーカー希望小売価格 ¥18,150(税込) ケースサイズ:(縦×横×厚さ)46.2 × 42.9 × 11.2 mm 質量:41 g ケース・ベゼル材質:樹脂/カーボン バンド:樹脂バンド 構造:耐衝撃構造(ショックレジスト)カーボンコアガード構造 防水性:20気圧防水 使用電源:電池寿命:約3年 機能:ワールドタイム、ストップウオッチ、タイマー、アラーム、ライト、カレンダー

 

【レディース】G-SHOCK GM-S2100PG-4AJF(2023年8月発売)

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 ある意味、最も「カシオーク」「GM-S2100」。バランスがもう… 「オーク」ですよ(笑)

 だからですかねぇ… 「メタルカバード モデル」だと言うのもあるかもしれませんが、ぶっちゃけこのモデルに一番、高級感を感じました。

 「レディース専用モデル」に割り振られたモデルではありますが、ケース幅は40.4ミリ。数字的には男性が着けても何ら問題のないサイズ感です。

 濃い茶系のラバーベルトがあるなら、付け替えて使ってみたい。思い切ってブラックのクロコをミスマッチ気味に付けてみるのも楽しそうですし、グレーのパーロンを咬ませてもお洒落に決まりそう… 可能性を感じますねぇ (*´∀`*)

出典:https://www.casio.com/jp/

 想定通り女性が着けたら、そりゃぁ~素直に素敵ですよ。ですが… そこはホラ!! 切り拓いて行きたいじゃないですか?? 可能性の荒野を… 奥へ奥へと (*´ω`*)

発売年月:2023年8月 価格:メーカー希望小売価格 ¥29,700(税込) ケースサイズ:(縦×横×厚さ)45.9 × 40.4 × 11 mm 質量:55 g ケース・ベゼル材質:樹脂/ステンレススチール バンド:樹脂バンド 構造:耐衝撃構造(ショックレジスト) 防水性:20気圧防水 電池寿命:約3年 機能:ワールドタイム、ストップウオッチ、タイマー、アラーム、ライト、カレンダーなど

優れた時計だからこそ、性別で区分けするのはもったいない

出典:https://www.casio.com/jp/

 「GMA-S2100」のサイズを一般的な尺で考えるなら、そこそこ大きめのメンズ腕時計に相当します。そこに「これはラグジュアリー スポーツである!!」なんて認識が加われば尚のこと。誰憚ることなく、男性が着けて構わない時計だと思いませんか?? ぶっちゃけ、さらに小ぶりな「GM-S2100」でも、そこそこ大きい時計なんですもん (;´∀`)

 どちらにせよ、問題はカラーリングの方かもしれません。とは言え、あらゆる物から性別による区別が取り除かれつつある現代です。女性を「主な」ターゲットにデザインされたカラーであっても、男が着けて悪いわけがありません。

 例えば以前、そういった区別を明らかな「余計なお世話」と感じたのが、タグ・ホイヤーさんの「アクア レーサー」を拝見した際のこと。男性用、女性用の同型モデルを試着して思いました。明らかにレディースモデルの「WBP231C.BA0626」の方が、しっくりと来たのです。

 ところが、予め設定されたカテゴリーってやつは厄介です。自分の左手首が「コッチでしょ!!」と訴えかけているにも関わらず、最終的には「レディースなら諦めるか」… と納得してしまったのですから。何だか魂的に敗北した気持ちになりましたっけ (;´Д`)

 いい加減、極端な「夢かわ」デザインでもない限り、「男性用」「女性用」の区別が必要のない時代に入っていると思うんですけど… 如何でしょうか??(例の「ジェンダーレス トイレ」ですか。トイレまでボーダーレスにするのは、さすがに無理がありましたけどね )

 

G-SHOCK「GMA-S2100」は明確に『ボーイズ サイズ』で良いのでは??

 元々の趣旨がどうであろうと、男性の目から見て「この色良いな」と思ったら、迷うことなんてありません。いやむしろ、筋骨隆々の大男がミドルサイズの「GMA-S2100」を使えば、とても愛らしいミスマッチが起きて、印象的なリストが生まれるはずです。

 そもそも元々が、男性が着けて何ら問題のないサイズなのです。「GA-2100」は少しデカいなぁ~とお考えの「細腕男子」ならば、「GMA-S2100」こそが「必然の大きさ」になるかもしれません。優しいお色が似合う「シュッとした爽やかイケメンさん」には特にお薦めしたい時計ですし、ガチムチの兄さんが着けても、その意外性から絶対に可愛いくなると思います (*´∀`*)

 

 ってなわけで、私としては誠に勝手ながら「GMA-S2100」「ボーイズ」としてカテゴライズしたいと思います。もちろんその逆、女性がフルサイズを着けても良いのです。それこそが真のフリーダム。貴女が「その方が可愛い!!」と思ったなら、思い切って実行に移すべきです。

 店員さんが「レディースはコチラです♬」なんて微笑みかけてきても、「私はこの大きい方…『GA-2100』が良いの!!」と主張したって構わない。きっとその方が「コダワリ女子!!」なんて印象を残すはずですから。

 

最後に… 「G-SHOCK(ジーショック)」に常識の軛は似合わない

 ローカルなブームだったかもしれませんが、私の仲間内ではかつて、野郎どもが「BABY-G」を着ける文化がありました。むしろ、やせっぽっちだった20歳代は「BABY-G の大きさが丁度良いねん」とさえ考えていました。

 更に言うと、これは「G-SHOCK」に限った話ではありませんが、同系デザインが男性用、女性用それぞれに存在する場合、小ぶりな作りのレディース モデルの方が、無駄を削ぎ落としたデザインになることが少なくありません。結果として「高い完成度の時計」になることが多いのです。ですから、実にもったいない。男がそういう「洗練されたデザイン」の恩恵に浴したって、全然良いじゃないですか??

 少なくとも、かつてはメンズ領域だった「幅30ミリ」辺りまで、男性が堂々と使って構わないサイズとして認識されれば、購入の選択肢も大幅に広がると思うんです。ボーイズ デイトジャストのバランスの良さに気付いてしまった方なら、この気持ち… 解ってもらえると思います。

 

 そもそもですけれど、「G-SHOCK」に常識的な縛りなんて必要ないのです。

 何せ、ホッケースティックで盛大にぶっ叩かれるところから始まった「G-SHOCK」ですからね(笑)

 一般的な時計とやらの常識を、ことごとく覆してきたプロダクトなのですから、サイズに関しても同様に、常識の軛から逸脱しても良いと思うのです。使う側の我々の意識次第で「G-SHOCK」の可能性は無限に広がるはずですしね  (*´∀`*)

 

 さて、今月発売の「カシオーク」を取り上げるに際して、ただシンプルに「新製品情報」として書くことに抵抗を感じた、ひねくれ者の私 (;´∀`)

 「普通に書いても、オモロないよなぁ~」ということで、20歳代の頃にすでに感じていた違和感… 「G-SHOCKの男女別サイズ問題」として、展開させていただきました。

 この変態的な拘りが皆さまの腕時計ライフにおいて、某かのヒントになれば幸いですが… ならんかな?? (;´Д`)