腕時計喫茶

「微妙」な時計を愛してる

大人も楽しめるアニメにおける、腕時計プロモーションの可能性

 公私ともに忙しくしてました。ブログを書くのも随分と久しぶりですねぇ(;´∀`)

 

 緊急事態宣言が解除されても、私の頭の中のアラートは鳴り止みません。夜の街なんかで爆発的に増えてしまった人波を見ると、何やら恐ろしげなうねりにも見えて、できるだけ外出は止めておこうというロジックになってしまいます。

 この数ヶ月の私は外出しなかった時間を、ほとんど「ゲーム」「Netflix」に費やしました。Netflixはどれだけ見ても定額ですが、ゲームにはかなりのお金を使ってしまいました。ちょっとヤバいかもです…

 

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 しかしお陰で、これまでなら出会うこともなかったコンテンツを多種多様に味わうことができました。気になっていたけどイマイチ踏み込めなかったジャンルのゲームをやってみたり、見過ごしていたドラマを見まくったり…特に「未知のアニメ」をたくさん拝見しました。いやぁ…改めてアニメは良い! 

 先日、Netflixのオリジナルアニメーション「HERO MASK」全2シーズンを見終わりました。ジャンルで無理やり括るなら「近未来クライム・アクション」に属するでしょうか?全編とてもスタイリッシュでイケメンと美人がわんさかでてきます。絵柄がいわゆる「萌え系ではない」ので、私としてはそこも見易く感じました。Netflixは何気にアニメに力を入れているようで、アニメオタクファースト世代としては、見逃せない力作ばかりなのです。

 ところでこの「HERO MASK」では、随所にキャラクターたちが身に着ける腕時計が映ります。実はこれがなかなか「通なシロモノ」なのです。架空のモデルではあるものの、有名なモデルのそれにインスパイアされたデザインが印象的です。敵も味方も、ちょっとひねりの効いた腕時計を愛用しているのです。そしてそれがスピード感のあるアクションを引き立てます。特に私なんかは「そんなことしたら、腕時計が壊れるじゃないか!」というドキドキも感じたりするワケで(;´∀`)

 

 

 

 サスペンスや推理物と腕時計の相性が抜群に良いのは周知のことですが、敵味方それぞれの人間性が愛用している腕時計に見て取れたりして、キャラクター内面に思いを馳せることができます。粗暴な感じの敵キャラが繊細な感じのデュアルタイムを使っていたりして「コイツは案外…」となるワケです。製作サイドのセンスを感じますね。

 昔はアニメと言えばオタクの産物でお洒落とは程遠いメディアという印象でしたが、現在は作っている人もお洒落な方が多いのかも知れません。服装や髪型の演出にも拘りを感じます。 

オリジナルアニメーション「HERO MASK」オリジナルサウンドトラック Vol.2
 

  近年のアニメーションはモデリングにCGを多用する分、ビックリするくらいメカニックの正確な描画が可能になっています。今ふと思ったのですが…実写だけでなく、アニメーション映画やドラマにも、腕時計ブランドの方からどんどん「プロモーション」をかけるべきかもしれません。

 設計に使ったCADデータを提供すれば、相当にリアルで美しい本物の腕時計を登場させることができるでしょう。さすがにドラえもんの中でスネ夫が「ボーイズのロレックス」を着けてたら引いてしまいますが、大人も十分に楽しめるアニメーションなら、贔屓のキャラクターが着けている腕時計にそそられる視聴者は必ずいるはずです。

 

 

 

 腕時計ブランド側からしてみれば、腕時計に興味のなかった人たちの掘り起こしが可能になります。恐らくそれは、未開拓の原野に等しい状況です。アニメーション制作側からすれば、プロモーション契約による金銭的な援助を受けることができます。それは高品質な作品を継続的に作り続けられる環境を、整えられるということです。

 アニメーションであるという絶対的なメリットも見逃せません。登場する魅力的なキャラクターたちは、絶対に現実世界で不祥事を起こさないのです。多目的トイレで不埒な所業に及んだりもしません。お金をかけて広告塔として「育てたタレント」にあっさり裏切られる苦渋とも無縁です。プロモーションをコーディネートした担当者が無慈悲な責任を問われることもありません。

 思いつきで色々書いてしまいましたが、もしかすると、本気の本気で最高の広告になるかもしれませんよ。

 

 ブランドとして高みに登り詰めたところが手を出す話ではないでしょうが、あと一歩の「ブレークスルー」が必要なブランドならどうでしょう?

 新興ブランドはもちろん、歴史はあっても知名度が今ひとつなブランドにも効果があるような気がします。チューダーなんかも若い世代に訴求できて良いかも知れません。アニメ好きの中心世代を20~30歳代と考えるなら、十分に購入を検討してくれる可能性はあります。ロレックスとチューダーが共演するアニメとか、想像するだけでゾクゾクしませんか?

 知名度が喉から手が出るほど欲しいはずのマイクロブランドなら、存在自体がフワフワしている分、アニメーションとの親和性も高そうです。「あのアニメの時計、現実に売ってるんだ!」となれば、してやったりなのではないかと思います。

 う~ん、こういうアイデアは幾らでも湧いてきますね(笑)本業では干ばつみたいな状態の私ですが、腕時計の話となると、ナンボでもイケそうなアイデアが出てきます。誰か企画で雇ってくれないかしらん?(*´∀`*)