腕時計喫茶

「微妙」な時計を愛してる

【腕時計カタログ ’91】その1(成美堂出版)

あちこちの古本屋さんから買い集めた、懐かしの腕時計専門誌「腕時計カタログ」シリーズの中から、こりゃ懐かしい!と声が出てしまいそうになる時計を紹介しましょう(まだ子供でしたが…)現在とは大幅に異なる1990年代の腕時計の世界、ご堪能あれ( ー`дー´)

今回は「91年版」から抜粋です。何が出るかな?

MEN'S WRIST WATCH COLLECTION(ビジネスウォッチ編から)

 

JAEGER-LE COULTRE レベルソ(Ref.250.140.862) ¥980,000

「ビジネスウォッチ」という括りにもかかわらず、いきなり「レベルソ」です。約30年前の時計だとは思えないほど今と変わりません(笑) ストラップも間違いなく一流品ですね。この光沢感、ため息が出ます。

 

ULYSSE NARDIN クロノグラフ(左、Ref.531-22 ¥2,550,000) ニュートン(右、Ref.155-22 ¥800.000

ユリス・ナルダンが大きく扱われています。今のビジネスウォッチと違ってやたらエレガントな作りです。このまま社交界にデビューできちゃいそうじゃないですか。美しすぎる(;´Д`)

 

REVUE THOMMEN NUMERICAL HOUR(中央 Ref.5922001 ¥65,000)

時表示が数字で表現されている変わり種だけど、クオーツなので意外と安いです。ケースもダイアルも洗練されていて、レビュートーメンの実力がよく分かる時計だと思います。これ、NATO化したら絶対カッコいいな~(・∀・)

 

SEIKO アスタリスク(Ref.SCLT005 ¥123,000)

こ、これは!カッコいい!このセンスは完全に日本のものじゃないですね。アワーマーカーの配置もリューズの尖り方もカッコいい!中古で探してみましょうか?

 

ELGIN (Ref.FK252 ¥16,800)

現在は商標を買い取った日本の会社のブランドになってしまいましたが、元はアメリカの時計メーカーだったエルジンの渋い一本。涙型のラグが美しい。でもって安い!あぁ、これも絶対NATO化だ。

 

CITIZEN アバロン スーパーワールド(Ref.AVF58-6802 ¥45,000)

世界を駆け巡るスーパービジネスマンのための時計。サマータイム表示も可能。凝ったダイアルにブレスもオシャレですね。

 

HUBLOT (Ref.1620-140-3 ¥1,400,000)

最後はウブロの一本。ウブロのフュージョンコンセプトはこの頃にはすでに完成していたんですね。デザインの方向性は安っぽいのに、全体の印象は高級腕時計のそれになるというウブロ美学の真髄のような時計です。

 

写真はすべて、私自身が読んでいるという感覚でスマホでパシャパシャ撮りました。歪みが酷いですがお許しを。

紹介したのは極々一部ですが、「この時代の腕時計はこんなにも色気があったのか」と思われたのではないでしょうか?成金趣味と紙一重といえば確かにそんな感じですが、誰に遠慮するでもなく独自の美を色とりどりに追求する姿勢が楽しく、私が好きな時計時代の一つです。残念ながらコレクション性は薄いと言われる不遇の扱いをされてますが(;´Д`)

今回は「腕時計カタログ'91」のビジネスウォッチ編を取り上げました。また近々、カテゴリーを変えてご紹介したいと思います。